One Of A Kind

ツイッターには長すぎるつぶやき、エンタメ系の感想とか。なるべくネタバレはしたくない。

今日も私は化粧というまじないをかける

この夏、数量限定のアイシャドウを購入しまして。

 

手に入れてパッケージを開いた瞬間の高揚感ったらないですよね!なんなのでしょうね、あの興奮。翌日早速その新しいアイシャドウを初めて塗り一日中脳内でずっとスキップしてましたし、トイレに行くたびに「いやー、かわいいわ。めっちゃかわいいわ!何?この絶妙な色!!」と自画自賛しておりました。いや、人から見たら大して変わらないのはわかってる!

 

ちなみになかなか校則の厳しい学校に通っていた私が初めてきちんと『お化粧』をしたのは高校2年生の夏休みでした。あ、1年生かもしれない。どちらにしろ、遅い。完全にいまどきの子ではない。今でもはっきりパッケージまで覚えている、今では絶対買わないような白パールのアイシャドウでした。口紅も何かめっちゃパーリーベージュ!みたいなやつでした。そのころの写真とか、ほんとに見たくないです。ダサさの極み。時代ってすごい。若さって怖い。当時の自分はすごく似合ってると思っていた、白パールアイシャドウにパーリーベージュのリップを塗って(でもファンデーションは塗らないし眉毛も書かないという恐ろしい状態、若さって怖い。)、真夏の海に行ってはしゃいでいました。記憶の中でもつらいので実際にその写真見たらその辺りの壁に頭を打ち付けてしまいそうだ。

 

そんな私の恥ずかしい過去はさておき。

 

お化粧とはなんなのだろう、と考えてしまうことがよくあります。化粧品って値段もバラバラ、なくても生命活動には全く問題ない、なのに精神的影響力は非常に高くて多くの人々を惹きつけて止まない。本当にその存在はなんなんだろう?としょっちゅう思うのですよね。使うものの値段が高ければいいとは限らないですが、え、これ高級な焼肉食べに行けるじゃん!なお値段の化粧品買うと何となくありがたみは増すし、うっかりマスカラを忘れてしまうと私はその日一日居ても立っても居られなくなります(そしてドラッグストアで急遽マスカラを買うので家には使いかけのマスカラがあふれる)。

 

もちろんお化粧をしない方もたくさんいますし、してもしなくても本人の自由ですから!「お化粧はマナー!」とか言い出す人たまにいますけどね。職業上のマナーとして必要な方がいるのも確かですが(たとえば化粧品カウンターのBAさんとか)、そうでないなら別に人のことなのだからほっとけよ、と私は思います。ただ私自身は人生短いんだから使えるものは何でも使って最大限のリターンを受けようぜ!派なので、外に出る日はお化粧します。ていうかしないで人に会うのはできる限り避けたい。だって、たとえ手間がかかろうとも、人に会うならなるべく綺麗な自分(自分比)でいたいじゃないですか。あと、なんかよくわかんないけど最低限の礼儀、みたいになっちゃってるし。

 

あのですね、この現代日本社会、男女ともにすでにめちゃくちゃストレスフルな日々を生きていますよね。仕事・恋愛・家事をこなしながら人生の長期的目標達成のために自己投資したり老後のこと考えて貯金したり。ましてや家族や子供がいたらそのことも考えながらいろんなことをマルチタスクでやっていかなくてはいけない。いや、ほんと、我ながら、生きてるだけでマルチタスクしてる。偉い。偉すぎる。現代人偉すぎる。みんな毎日頑張っている!

 

そんなマルチタスクな日々に加えて、女性の役を与えられている人って、ある程度のきれいな外見を保たなきゃいけないような気にさせる社会的(見えない)プレッシャーがあるじゃないですか。さっきも言ったけど社会的礼儀、みたいな。もちろん男性にもあるのかもしれないけど社会の構造上確実に女性役の方がそのプレッシャー高い。望む望まないに関わらず、女性役をやる我々はそういう圧をジョッキで一気飲みして、毎朝お化粧してヘアセットしてお洋服コーディネートして働いてるわけですよ。いや、もちろん、先ほども書いたようにお化粧するしないは個人の自由ですからね!それはわかった上で、やっぱりお化粧していた方がきちんとして見えるしきちんと扱ってもらえるように思うんです。あと自分のこともきちんと扱う気がするんですよ、お化粧してる時の方が!

 

私自身はなかなかお化粧をしないで働くのは難しいな、という環境で仕事をしておりまして、いっときは義務感でお化粧していたのですね。侍が甲冑つけるような気持ちで。お化粧する暇があったらその分寝たいと思っていましたし、毎日朝お化粧して夜には落とすという繰り返しに「…無間地獄?」と思っていました。完全に、やりたくない役を与えられたから仕方なくこなす、みたいな気持ちでした。

でも、ある日、『美しくしている自分』は気持ちがいいし気持ちがいいと毎日は楽しいし毎日が楽しいと機嫌が良いし機嫌が良いと周りも気持ちがいい、という単純な事実に気づいたのですよね。あくまでも『自分比』とはいえ自分を美しくしてあげるという行為は自分を大切にしているんだよ、と自分に教えてあげているように思うし自分を大切にしている人は人にも大切にしてもらえる。あと絶対美しい方がいいじゃん楽しいじゃん!地球の歴史に比べたら一瞬にもならないような自分の人生だけれど、自分にとっては長い長い人生、どうせなら気持ちよく楽しく美しくご機嫌で生きたいじゃないですか。少なくとも私はそう思います。だって自分の機嫌をとるのは自分の仕事だから。お化粧みたいな誰でもできることで自分の機嫌をよくできるなんてすんごいラッキー!安上がり!ってなりました。それが後から振り返ると恥ずかしくて頭を壁に打ち付けたくなるような白シャドウのメイクだとしても、その日の私がご機嫌でいられるならそれでいいんですよ。たぶんおばあちゃんになった私が今の私を見たらまた若いって怖い!って思うのかもしれませんが。

 

そんなわけで、自分が毎日楽しく生きるために、私は今日もお化粧をします。