One Of A Kind

好きな映画・ドラマ・俳優を勝手に売り込むブログ。ネタバレしたくない。あとツイッターには長すぎるつぶやきもたまにします。

”ブレードランナー2049”

ブレードランナー2049を観たんですね。

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www.bladerunner2049.jp

 

テレビでCMが流れだした時は、「うん、私の好きな種類の映画じゃなさそうだから優先順位は低めだな」って思ってたんですよ。ライアン・ゴズリングも別に好きな俳優さん!って感じではなかったので。ハリソンフォードは私の中ではインディ・ジョーンズの人だし、ブレードランナー1作目も観たことなかったんですよ(私、スターウォーズも観ていないんです)。でもね、いろんな人の感想を聞いてるうちに「これは…映画館で観ないと後悔するパターンだな?」と思いまして(ダンケルクもそうだった)。思い立ってチケットを予約してから、「あれ?これって1作目みてないとダメなやつなのかな?ていうか一応続きになってるらしいし1作目超絶有名だし観とくか。」と思ってAmazon Videoでレンタルしました。

 

が…。

 

一作目が私には全くヒットせず。

 

そもそも1982年に公開された映画なのでどんなに加工しても画像が荒いとか、画面が終始暗くてみずらかったりとか、そもそも近未来(2019年の設定!)は暗く重い設定なので見てるうちに気分が重くなってきてしまうとか、自分の家で見てるからいろいろ誘惑が多くてついつい気が散っちゃったりとか、という理由もあると思うんですよ。でもなんていうか、テーマがとにかく重い割には結構終盤まで話が読めちゃったことと若ハリソンに思い入れがないこともあって自分の中での消化試合感が強かったのもあるのかもしれない。が、この2019も最後10分位でおおおおおおおおお!ってなりました(私はこの映画の内容全く知らなかったので)。

でさ、私は次の日に2049を観るために2019を観たので、続きがあるのを知ってて2019観たわけなんですけど、これ、1982年の公開当時は結末がかなりみんなの論議を呼んだらしいですね。私は2049をみて最初に思ったのは、35年も経ってから続編を作ったけどもともと続編作るつもりで2019を作ってたんじゃないの?ということでした。2019は序章であって、2049が本編なんじゃないか?って(そんでもって2049でも伏線回収終わってないけど笑)。

 

そう思うぐらい、2049はよかった!

 

2019のストーリーをしっかりと継承して作られているし、2019を観ていた人にはおおおおお!ってなる大ネタ小ネタシーンが各所にちりばめられてるんですけど(なんなら開演ぎりぎりまで2019観てたから自分の記憶が新しすぎていろいろ見つけられた)、2049だけ観てもきちんと楽しめるようになってました。ちなみに私が今までの人生で一番影響を受けた映画はターミネーター2なんですけど、ターミネーターも1がヒットして2が作られたわけですけど(そりゃ当然そうだ)、ほんと2が最高傑作すぎますからね(ねえターミネーター2観たことない人っているの?)。それと同じような印象。

そして1から出ていた人と2から出ている人両方の配役が絶妙ですよ!ライアン・ゴズリングは私的にはララランドより当たり役でした。彼の持つ何となく暗いイメージ(失礼)と顔に似合わずのマッチョが、役にぴったり!あとジョイ役のアナ・デ・アルマスがとにかくいい!かわいい!まじかわいい!好き!全編可愛いしセクシーだし、ラテン系の結構エネルギーのあるお顔なのにジョイという儚げな存在をものすごく体現してました。帰りの電車でアナ・デ・アルマスの出演映画めちゃくちゃググったもん。あとね、ウォレス役のジャレッド・レト。この人のカメレオン感は本当になんなの?カメレオン俳優って呼ばれる人は結構いるけど(我らの高橋一生もそうですね!)この人のぶっ飛び感というか振り切れ感てすごい。今回は役柄で目にコンタクトが入っているというのももちろんあるけどほんと不気味だったー。あとは刑事役のロビン・ライトとかラヴ役のシルヴィア・フークス(初めて聞いた名前)とかもぴったり!二人とも強い女でした。そしてやはりやはりの重鎮ハリソン・フォードさん。いやー、私は1作目主役だったハリソン・フォードが出るって聞いた時はちょろっとでる話題集め系かなって思ったんですけど、実際にはハリソン・フォードが出ないと作れない映画でした。オンジ大活躍じゃん!って思ってました。御年75歳(!)であれだけのアクションできるって…ハリウッドは化け物の集まりなのか?と思いました。ていうかそうなんでしょうね…。彼は今まで出演した映画の興行収入総額6560億円らしいですよ。桁違い…。

 

SF映画って、基本的に普段の生活では使う感情とまるで違う部分が刺激されるので好きなんですが、すごい苦手だなってなる作品も結構あるんですよね、私。でも、なんていうかこのブレードランナー2049は好きか嫌いかという次元ではなくて「すごい」映画でしたねー。なんていうか精神的体力をとても使う映画です。私ほんとにターミネーター2が好きすぎて何回でも観られるし実際見てるんだけど、この2049はしばらくはいいや…。メンタルカロリーの消費が激しすぎてほんとに疲れるんですよ。3時間弱という長さもそうなんですけど(映像美を堪能できるという意味では計算のうちなんだと思うけど、背景シーンが長いよね…全部ちょっとずつ削ったらもうちょっとコンパクトになったんじゃないかなあ…)、取り扱ってるテーマが重いじゃない。重すぎじゃない。増え続ける自分の体重を思う時と同じぐらい重い気持ちになるのよ。月曜日のことを考える日曜日の夜ぐらい重い気持ちになるのよ。だから善と悪が出てきて戦う勧善懲悪系のSF映画と全然違うんですよ。スカッとしないの。倫理観に訴えてくる系SF映画。人間とはなんぞや?人間と人間でないものの違いはなんなんじゃ?って言って来る映画。機械なのに心を持ってしまっているレプリカント、その記憶は作られたものであるけどでも今ここでレプリカントに生まれる感情はリアルなんですよ。でもそれすら人間が作ったもの。考えてるうちにぐるぐるしてきます笑。

万人が好きな映画ではないことは確かですね。嫌いな人は途中でギブアップしたくなるかも。でも私は人に聞かれたら間違いなく勧めるね。そしてどうせなら大きな劇場で観てほしい。大きなスクリーンと素晴らしい音響施設の中で(ほかのものに気を紛らわされる心配もなく)存分にブレードランナーの世界に浸ってみてほしい。たぶん、これDVDになってから家で観たらまったく違う印象になります。

 

深いのよこの映画。ほんと深いのよ…。だから頭使うのよ…。

 

と、お上品な映画の感想はここまでにして。

 

********ここからネタバレを含みますので映画見た後に読んでねもしくは読んでも文句言わないでね********

 

私、ライアン・ゴズリングってなんかタイプじゃなかったんですよ。いい俳優さんだと思うので人気があるのは理解できるんだけど、たぶん観たことがある彼の出演する映画の役がなんとなーく暗い感じで。でもこの映画観て考えを変えました。好きです。ライアン私あなたのこと好き。大好き。抑えた感情表現のエロス!

 

今回ライアン氏は主人公のK役なわけなんだけど、このKが割と序盤でレプリカントであることがわかるんですよね。だからライアン・ゴズリングのどことなく陰のある悲運を背負ったキャラクターイメージ(本人じゃなくて今までの役のイメージね)とKがすごくマッチする。

そしてこのKのおうちにはAi(ホログラム)である彼女ジョイがいるんですね。このジョイちゃんがさ、もうね、もう一回言うけど超絶かわいいの。エロかわいいを体現してる。このジョイちゃんが出てくるシーンは全部癒し。基本暗くて重厚感しかないんですよ画面に。だけどジョイちゃんが出てくるときだけはKと一緒にわたしも癒されてました。エロ癒し系!でもジョイちゃんAiなの。Kはレプリカントなの。2人(2体?)とも人間ではないじゃん?なのに愛し合ってるのよ。感情は与えらえてる設定らしいけど心は乱されないはずの機械なのに乱れる心がそこに明らかにあってお互いを求めてるのよ。愛し合ってたらお互いに触れたいじゃない?なのにジョイちゃんホログラムだから触れないじゃん?ということでここでジョイちゃんはレプリカント娼婦を雇って、娼婦と自分の体を重ねて(同期するって言ってた)Kと触れ合うわけだけども!ここのシーンの生っぽさとアート感がすごいよ!この映画の私的最大の超絶映像技術シーンでした。あのね、なんていうかエロいとか官能的という簡単な言葉で処理できないのよ。いや、

 

このアナちゃんが、

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このライアン・ゴズリング

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に迫るってだけでまあそれは破壊力すごいんですけど、私はぶわーーって鳥肌立ちました。今まで見たことないものを見ちゃった感。ちなみに隣の席にいた妙齢の男性は変な声出してました(あの時のお兄さん、私には聞こえてたよ、あなたが声になり切ってない声で「マジか」って言ってたの)。

 

あとねー、自分がレプリカントと人間の間に生まれた「奇跡の存在」であるのかも、と知るシーンとその後そうではなかったと確認したシーン。よかったねええええ。ライアン・ゴズリングの演技すげえ!自分は「ただ」のレプリカントではないのかもと知ったシーンで戸惑うんだけど、戸惑うんだけど自分が特別なのかもしれないという事実を知った高揚感、そしてそれは用意周到に仕組まれていた「勘違い」であったと知ったときの絶望、その「勘違い」の事実確認した時の湧き上がる怒り。いやー、レプリカントであるKがだんだんと感情を持っていってしまいにはその感情に振り回されていく様にどんどん引き込まれましたよ。

 

というわけで、全般的にとても素晴らしい作品だと思います。

が、私は上でも述べたとおり次は体力気力がみなぎってるときでないと無理かもしれません。

 

深いのよ…ホントに深いのよ…。