One Of A Kind

ツイッターには長すぎるつぶやき、感想とか。エンタメ系はなるべくネタバレはしないことを信条にしてます。

客観と主観のあいだ(年齢問題)

完全に「冷静と情熱のあいだ」のパクリタイトルです。

あの本を読んできゃーってなってフィレンツェまで行ったのを思い出します。せっかく行ったのに一番行きたかったドゥオモの上にまさかの工事中で登れなかったんだよね。何で調べてから行かなかったの?自分?そういうとこだよ?詰めが甘いんだよ?

 

さて、私、暗いことやネガティブなことを話すのは、ましてやそれを文字に残すのは好きではないのですが、自戒を込めてどうしても書き残しておきたいことがあるので書きます。

 

先に謝りますが不快な思いをさせたら申し訳ございません。

 

先日(と言ってもかなり前)、心臓をぎゅーっと握りつぶされるかのような恐怖を感じる出来事がありまして。

 

お知り合いの人に誘われてご飯を食べに行くことになったんですね。3、4人の小さな会なのかと思って行ったらその倍ぐらいの人数で、かつ誘ってくれた人以外初見、という結構面喰らうシチュエーション。まあ来てしまったのはしょうがないし私のお友達はまともな人だしと思って食事とお酒を楽しんでいたんですよ。いうてもいい年してるんで困ったら黙って酒を飲む、ぐらいのことは余裕でできますから。

が、そこにいた一人の女性が明らかに異様なオーラを発していて、なんだか心がざわついてしまい落ち着かなくなりました。なんというか、私が思う「年相応」とかけ離れていたんですね。外見内面ともに異様な若作り。例えるとロバートの秋山が細かいペルソナ作って演じてそうな「海と自然が大好きなちょっとギャルっぽいところもあるけど話すとサバサバしてていい奴だから同性の友達みたいだって男の子に言われちゃうんだよねって自己申告しちゃうビーチガール」感。もっとわかりやすく言うとタイでの投資詐欺で懲役判決を受けた山辺節子氏的な雰囲気。

 

www.sankei.com

 

女なんでこういうこというとぜええええんぶブーメランで返ってくることも知っているけどそれでも敢えて言うが私はああはなりたくないな…、と思ってしまったんですよ。でも冷静に考えたら(考えなくても)私はそんなことを言えるような立派な人間ではないしそれに私も誰かにそう思われている可能性は限りなく高い。というか間違いない、なぜなら万人に受ける人間なんていないんだから。うわ怖い!と、感情がごちゃまぜに混ざって混ざりまくってこねくり回された結果、発生した感情は恐怖

その日の帰り道本当に想像が想像を呼びもう怖くて怖くて歩きながら最終的には恐怖で涙がボロボロ出てきまして(大げさだけど、たぶんかなり酔ってたせいもある)、グワングワン歩きながら仲のいい友達たちに鬼電して話を聞いてもらったりメッセージ送りまくって落ち着いたんですよ。(その節は皆様ありがとうございました)

 

その後、

 

若さを保つことと若作りの違いはなんだろう、とか

美しく年を取るというのはどういうことなんだろう、とか

人はどんな時に他人を見て不快に思うんだろう、とか

 

についてずっと考えてたんですね。今でも考えてます。

で、だいぶ経っちゃいましたし、考えといてましてや書いといてなんなのですが。

たぶん、万人に共通するような具体的な何か、はない。

ただ、言われたことや考えたことの中で、これは指針になるのではと思ったことがいくつかあったので参考までに。

 

自分に対して客観の目を持つべきであるが主観の目が一番大切

・老若男女関係なく必要なのは清潔感

・礼儀をもって他人に接すれば不快感は与えにくい

・人に自分の悩み/願望を背負わせない

・が、結論、人の目を全く気にしないぐらい強いのであれば万事どうでもよいこと

 

とか。まあ最後の「万事どうでもよいこと」となったらもう仙人の域ですからね。世の中のほとんどのことはどうでもいいってなってると思うんですけど。

 

そんな感じで友人と話していた中、一番強烈かつ胸に染み入ったのは、とある男友達に言われた一言でした。それは

 

 ・若さがなくなったぐらいでダメになるヤツは所詮それまでのもんだ

 

という言葉。若さなどという不確定要素に頼らず魅力的であれよ。と。これ言われた時にうわほんとだ!と思いまして。若いからイケてる、ってことは若さ失ったら何にも残らないってことじゃないか。と。

 

今まで生きてきた中で、若さという名の勢いでいろんなことができたりいろんなことが許されてた自分のことを覚えてるし、自分より先に歳をとっているお手本として自分の親や諸先輩方を見させてもらっているし、自分より歳の若い人たちと一緒に仕事したり友達として接してたり、と、まぁいろんな世代の人と日々関わるわけですが。

 

確かに、魅力的な人は年齢なんて関係ないな。と改めて思いました。還暦近くでも若々しくてみずみずしくて色気たっぷりの人もいるし、大学生なのに生きるしかばねみたいな人もいるわけですよね。わたしより全然年齢低いのに考え方が人生何回目?って人もいる。各自自分がなりたい自分というのがあって、それに向かって進んでいるわけです。

 

そして年齢なんて関係なしに魅力的な人というのは、そもそも年齢という概念を持ってないのかも。かの桃井かおりさんがおっしゃっているように年齢なんてただの数字なわけですよね。(桃井かおりさんといえば鰹ぐらいのサイズの魚のカバンを誇らしげに持ってる写真を数年前に雑誌で見て以来それが頭から離れないんですよね。どうでもいいですが。ほんとにどうでもいいですが)

 

というわけで、年齢というものにとらわれずに内面から満たされ笑顔にあふれた美しい生活をしたいものですね。でも私は使えるものはハサミでも親でも使うタイプの人間なので、可処分所得の中でめいっぱいの課金をして加齢とナチュラルで平和な関係を築きたいと思います。